株の「空売り」を分かりやすく解説!どんなリスクがあるの?

株式投資で空売りに興味があるという方も、借金や破産のリスクがあるとしたら怖いですよね。
そもそも、空売りの仕組み自体も分かりにくいと思います。

今回は、空売りの仕組みが良く分からないという方にも分かりやすく「空売りの仕組み」「空売りのリスク」について解説します。

  • そもそも空売りとはどのような取引なのか
  • 空売りによって発生するリスクは何があるのか
かぶと

早速、空売りの仕組みから見ていこう!

そもそも空売りとはどのような取引なのか

空売りとはどのような取引なのか、シンプルに理解するために分かりやすくまとめると

  • ① 証券会社から株を借りて他の人に売る
  • ② その後、期限内に買い戻して返却する

という流れの取引方法となります。

①持っていない株を借りてきて他人に売る、そしてその後、②約束の期限までに買い戻して返却するという事です。
主に「株価が高い時に売って、安い時に買い戻すことで差額を儲けよう」という使い方が一般的ですね。

空売りの仕組みを図解で分かりやすく説明

文字ではイメージしにくいと思いますので、図解で分かりやすくご説明します。

上図のように、マンガの売買でイメージしてみましょう。
あなたは真ん中のAさんだと思って読み進めて下さい。

1月1日、一冊500円のマンガがありました。Aさん(あなた)はBさんからマンガを借ります。何を思ったのかAさんは、そのマンガを読みもせず一瞬でCさんに売ってしまいます。

2月1日、Aさん(あなた)は「そろそろBさんにマンガを返す約束の日だ」と思い出し、同じマンガを買い戻します。1ヶ月も経つと、既にマンガの人気が落ちていたので、Cさんは一冊300円で売ってくれるというのです。

一度500円で売ったマンガを300円で買い戻すことが出来ました。つまり、この差額200円が、空売りをした時の儲けとなるわけですね。

株式取引における空売りも、この例と同様です。イメージが掴めましたでしょうか?

空売りは信用取引の一つです

信用取引とは、自己資金を担保に自己資金以上の金額の取引が出来るようになる制度で、「信用買い」と「信用売り」の2パターンがあります。

それぞれ自己資金を担保に株を買うのか、持っていない株を借りて売却するのかという違いです。

この「信用売り」の事を「空売り」と呼んでいるのです。

以下の記事でも信用取引と現物取引の違いについて説明しています。株式投資において発生するリスクを合わせてご確認下さい。

空売りのリスクは?

肝心の「空売りによるリスク」を見ていきましょう。
リスクは大きく分けて2つです。

  • ① 損失が上限無く膨らむ可能性
  • ② コストが高額化する可能性

それぞれ見ていきましょう。

①損失が上限無く膨らむ可能性

空売りをした場合、借りた株を買い戻して返却しなければなりません理屈上、株価というのは下限(0円)はあっても上限はありません

マンガの例で言えば、

  • 当初は、どうせ安く買い戻せると考え一冊500円で売った
  • しかしマンガが廃盤になりプレミアがついた。一冊5,000円で取引されるようになった。

という状況が発生する可能性があります。

「高値じゃなきゃ売ってあげないよ」と言われれば、どんなに高値でも期限内に買いなおして返却しなければならないのです。

この例で言えば4,500円の損失です。

さらに上限無く上がり続け、担保余力を超えてしまえば、追加で担保を差し入れる必要が出てくる場合もあり得ます。これを追証(おいしょう)と呼びます。十分注意が必要です。

特に小型株での空売りには注意

ざっくりとした目安ですが、時価総額100億円以下程度の小型株での空売りは注意が必要です。ちょっとした好材料でもストップ高に張り付いたり、額面で言うなら2倍や3倍になることも珍しくありません。

その後に株価としては落ち着く場合も多いため、リスクを見極められれば空売りのチャンスになりますが、なかなか判断は難しい事です。

どんなに高くてもいずれ買い戻さねばならないことは決して忘れずに取り組む必要がありますね。

また、そのような状況になると、売り方は一斉に買い戻しの為に買い注文を入れるため、より株価上昇に拍車がかかる状況も起こり得ます。これを「踏み上げ」と呼ぶことがあります。ご参考まで。

②コストが高額化する可能性

空売りをするために発生し得るコストは、以下の2つです。

  • 貸株料
  • 逆日歩

貸株料は株を借りるためのレンタル料と考えると良いでしょう。これは必ずかかるものです。これは証券会社によって変わるので、事前に確認しておきましょう。
特に気を付けて頂きたいのが逆日歩です。

逆日歩とは

逆日歩は、空売りをした場合に貸株料に加えて発生する可能性がある費用です。大量に空売り注文が殺到し、貸し出せる株が不足気味になった際に、上乗せで掛かるレンタル費用とイメージして下さい。

毎回発生するわけではなく、毎日金額が変わる場合もあります。事前に掛かる費用を確定出来ないのが難点です。

また、逆日歩には上限となる最高料率が定められており、日本証券金融株式会社(日証金)のホームページから確認することが出来ます。

優待クロスで特に注意

特に注意したいのが、優待獲得を狙ったいわゆる「優待クロス」を行う時です。現物の買いと空売りを同時に行うことで、優待を貰う権利を得つつ、値動きによるリスクを避けるという手法です。

しかし人気の優待銘柄においては、優待クロスを狙う人が多いため、あっという間に株不足、つまり逆日歩が発生しやすくなっています。これはリスクが大きいと言わざるを得ません。

優待品以上に高額な逆日歩が発生するリスクもありますので、充分注意が必要です。優待で人気の銘柄では(3197)すかいらーくグループ(2702)日本マクドナルドホールディングスなど。過去にも高額逆日歩が発生しています。

空売りにチャレンジするなら

リスクを押さえて空売りにチャレンジしたい場合にオススメの方法をご紹介します。

  • ①一般信用で優待クロス
  • ②大型株でロングショート戦略

①一般信用で優待クロス

まず信用取引には「制度信用取引」「一般信用取引」の2種類があります。通常、信用取引というと「制度信用取引」を指すことが多いですが、それとは別に「一般信用取引」と呼ばれる各証券会社が独自に設定している制度があるのです。

この一般信用では、前述したやっかいな逆日歩は発生しません

優待クロスを狙いたい場合には、逆日歩が発生しない「一般信用取引」であれば、事前にコストを把握することが出来て、リスクも無いのでオススメです。

②大型株でロングショート戦略

先ほど、小型株での空売りはリスクが大きいとお話しました。逆に、知名度の高いような大型株であれば、ストップ高を連発するような連騰が起こる可能性は低くなります。

まずは値下がりをしそうと考えられる大型株を探し、手持ち資産と相談しながら少額でのチャレンジがオススメです。

ちなみに、割安と考える銘柄を買い、割高と考える銘柄を売るということを同時に行う戦略をロングショート戦略と呼ぶことがあります。市場全体の上下変動によるリスクを押さえることが出来るため、安定した成績を狙う手法の一つとして知られています。

まとめ

空売りは使い方を間違えなければ役に立つ方法です。しかし投資に慣れないうちは大きなリスクを伴います。

まずはしっかりと仕組みを理解することが第一歩です。

  • 小型株での空売りには十分注意をすること
  • 優待獲得には一般信用がオススメ

最低限ここだけは押さえておきましょう。

では今回はこのあたりで。

かぶと

お疲れさまでした~

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